2016年5月22日日曜日

第32回まるはち人類学研究会「家とケアを考える」


32回まるはち人類学研究会の詳細が決定いたしました。お忙しいと時期は思いますが、皆様に会場でお目にかかれますことを楽しみにしております。

 
32回まるはち人類学研究会「家とケアを考える」
発表者:福井栄二郎(島根大学)「家の記憶とエージェンシー―スウェーデンの 高齢者施設での聞き取り調査から」
コメンテーター:東賢太朗(名古屋大学)
 
主催:まるはち人類学研究会
日時: 611日(土)1430より
会場:南山大学人類学研究所1階会議室
アクセス:
キャンパスマップ:
※地下鉄名城線「八事日赤」駅より徒歩約8分、 地下鉄鶴舞線「いりなか」駅1番出口より徒歩約15分かかります。また、JR名古屋駅から「八事日赤」駅、「いりなか」駅までは、それぞれ20分~25分ほどかかります。
駐車スペースがありませんので、車でのご来場はお断りいたします。
 
<スケジュール>
14301600 発表
16001615 休憩
16151645 コメント
16451715 質疑応答
1800~     懇親会(さかなやま 本山店)
 
<発表要旨>
日本は少子高齢化が進み経済規模が縮小するなか、社会保障費が増大するという事態に直面している。今後、医療・介護分野において在宅ケアが推奨されることは間違いない。しかし家族形態が多様化し、かつ子どもが減少するなかで、家族だけでの医療・介護には限界があるし、そもそも「施設/自宅」という単純な二分法から私たちは脱しないといけないのかもしれない。
本発表では、こうした日本の現状も踏まえながら、スウェーデンの高齢者施設の事例を手がかりに、彼らがいかにして「家のような空間」を作り上げているのかを検討する。スウェーデンの高齢者施設が日本のそれと大きく違うのは、それまで使用していた家具や調度品が、各居室に持ち込めることである。つまりそれまでの人生の記憶が刻まれた品々に囲まれて彼らは生活を送ることになる。施設スタッフもこの点を重視しており、できる限り個別的な「家のような空間」を作り上げようとする。
こうした事例を踏まえ、ラトゥールらのアクターネットワーク理論、インゴルドの「メッシュワーク」の議論と交差させながら、これらの議論の有効性を再考してみたい。

<懇親会>
さかなやま 本山店(050-5798-4476)
http://r.gnavi.co.jp/n635907/
JR名古屋駅から地下鉄東山線に乗り換え、東山線本山駅で下車。
名古屋駅から本山駅までは20分ほど。本山駅2番出口から徒歩1分。